社会福祉法人山百合会

山百合会のあゆみ

保育所づくりと背景

 現在の理事長 小田法子は台湾育ち、6人兄弟の長女で、小学三年生のとき母を亡くし、翌年、敗戦による引き揚げとなり、小田法子の苦闘の日々が始まった。5歳の妹と3歳の弟を連れて小学校へ通ったが勉強どころではなかった。
 中学を卒業後、横浜地方貯金局で働きながら横浜市立港高校定時制で学び、在学中に同校の教師であった小田康雄と結婚。卒業後1年して長女が生まれ、当時婦人部の役員であったので、職場内に保育室をつくったが、生後1ケ月半の乳児は預けられなかった。
 1963年、横浜は飛鳥田市政になり保育所づくりも、土地さえ探せば実現する見通しが出来て、必死になって土地探しを行い、ようやく公立保育所ができた。しかし、この保育所は1歳半以上でおむつがとれていなければならないなどの条件もあり、0歳児は締め出されてしまった。

中山保育所の発足

 1966年4月1日、小田法子は、仕事と育児を両立させたいと頑張っている母親たちの願いが強く、とうとう見るに見かねて赤ちゃんを預ることになった。最初、自宅の六畳一間を開放して、赤ちゃん3人から始めたのが、あっという間に25、6人も集まって、家中全部が保育所になってしまった。以後12年間、小田法子は無認可保育所を続けた。その間にも、公立保育所の増設や無認可保育所への補助要求の運動は引き続き進めた。
 1967年、第8回横浜母親大会で「無認可保育所の保母、父母は結集しましょう」という呼びかけが行われ、同年9月、無認可保育所連絡準備会が発足した。翌68年、わずかながら、はじめて無認可保育所の援護費が予算計上された。そして、69年、横浜市無認可保育所連絡協議会の正式発足となった。働く母親たちを中心にした涙ぐましい運動の成果が実って、こうして横浜でも保育行政の立ち遅れは次第に克服されていった。

八朔乳児保育園の発足

1978(昭53)年 法人設立と八朔乳児保育園の開所
 横浜市緑区は、急激な人口増があったが、まだ保育所が皆無であったため、前記した12年間の「中山共同保育所」の運営を経て、横浜市の認可保育所指導のもと、昭和53年3月15日、「社会福祉法人山百合会」を設立し、八朔乳児保育園(定員30名)を発足した。

小山保育園の発足

1980(昭55)年 小山保育園の開所
 3歳児を受け入れる保育所がなく、困った父母と土地を探し始め、2年後に土地を購入し、小山保育園(定員60名)の設置認可(S55.5.1)を受け、同日付で事業を開始。

ペガサスベビー保育園の発足

2000(平12)年 ペガサスベビー保育園の開所
 港北区の中で、特に認可保育所の空白地域であり、待機児童のうち8割近くを占める低年齢児の解消が緊急の課題となっていた。
 このため、平成12年11月1日から横浜市では初めての小規模認可園として、ペガサスベビー保育園(定員20名)を開園した。設置認可(H12.11.1)

ペガサス新横浜保育園の発足

2003(平15)年 ペガサス新横浜保育園の開所
 港北区は、横浜市の中でも人口の増加が著しく、特に子育て中の世帯が集中傾向にある。保育所の待機児童数は、横浜市で二番目に多く、当法人運営のペガサスベビー保育園の卒園児(2歳児)の受け入れ先も厳しい状況であった。 そこで、この地域で子育てしながら働きつづける世帯をサポートするため、平成15年4月1日からペガサス新横浜保育園(定員70名)を開園した。設置認可(H15.4.1)

ペガサス夜間保育園の発足

2003(平15)年 ペガサス夜間保育園の開所
 近年、乳幼児を抱えて夜間に就労する世帯が増加しており、横浜市では初めての認可夜間保育園として、平成15年4月1日からペガサス夜間保育園(定員20名)を開園した。
 場所は、新横浜駅から徒歩10分程度、横浜アリーナの裏手にあり、ペガサス新横浜保育園の3階部分にある。 設置認可(H15.4.1)

岸根保育園の発足

2004(平16)年 岸根保育園の開所
 市立保育所の民間移管を受け、法人の有する歴史と経験を活用し、当時の混乱した状況において、子どもたちの最善の利益を守るためとの考えから岸根保育園(定員100名)の事業を開始した。

やまゆり中山保育園の発足

2010(平22)年 やまゆり中山保育園の開所
 法人設立と同時に、約30年間渡って保育園を運営してきた発祥の地であったが、年々緑区の人口増加に共ない、市の施策としても待機児童解消が緊急課題となったため、そのニーズに対応するため中山駅前に保育園を移転する。それに伴い名称を八朔乳児保育園からやまゆり中山保育園に変更し、定員を30名から90名とした。

やまゆり中山保育園にて休日保育事業開始

2013(平25)年10月より休日保育事業を開始。

やまゆり中山保育園分園の発足

2015(平27)年 やまゆり中山保育園分園の開所
 平成27年より、本園より、徒歩0分の所に開所。地域の保育ニーズに応えるべく、利便性と安全性を考慮する。定員は1歳児20名とした。
本園とともに子育て家庭支援を行う。

若葉台保育園の発足

2017(平29)年 若葉台保育園の開所
 市立保育所の民間移管を受け、若葉台地域からの連携実績や地域の独自性を継承すべく、若葉台保育園(定員114名)の事業を開始した。

幼保連携型認定こども園岸根こども園の発足

岸根保育園を幼保連携型認定こども園へ移行し、2020年4月1日から「幼保連携型認定こども園岸根こども園」(定員115名)として事業開始。

幼保連携型認定こども園若葉台こども園の発足

若葉台保育園を幼保連携型認定こども園へ移行し、2022年4月1日から「幼保連携型認定こども園若葉台こども園」(定員119名)として事業開始。
このページのトップへ